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クローズのお知らせ

勝手ながら、代表 近藤千加子のリタイアに伴い、今後の活動を停止させて頂きます。

夏季休業日のお知らせ

平素はご厚誼を賜り誠に有難うございます。

夏季休業を下記の期間取らせて頂きます。よろしくお願い申し上げます。

2016年8月17日(水)~ 2016年8月28日(日)

第11回日本EMDR学会学術大会&ワークショップ

6月10日(金)に日本EMDR学会、11日(土)-12日(日)にワークショップがありました。今年は3年ぶりに私も「解離性同一性障害(以下, DID)へのEMDR」という発表をしました。

今回の発表の目的は、DIDの方とのセラピー過程を最初から最後まで報告することでした。解離理論はありますが具体的なDID事例となると、書いてあるものはケースの一部が記述されるのみで、初回から終結までのケース全体を提示したものはほとんどありません。私が最初にDIDの方と出会ったときに困ったのは、ケース全体のイメージが掴めるような事例報告がないことでした。それで、仕方なくアリソンの古い本を読みました。ですから、ケース全体の報告は、ほかの方々にとっても役に立つだろうと考えたのです。

DIDの方とのセッションは、3段階あり沢山のことをしなければなりませんが、バラバラになっている全体を纏め上げていく作業ともいえます。オーケストラのそれぞれの楽器、バイオリンもチェロもオーボエもトランペット(各人格状態)もそれぞれに良いけれど、勝手に演奏していると酷い騒音となりますが、ひとつにまとまって演奏するともっと豊かで深みのある美しい音楽を奏でられる、そんなイメージです。
セラピストが、多層多次元レベルにおいて全体を意識し把握していることが重要です。1事例の報告にすぎませんが、現在はまだ偏見も多いDIDの方への治療が発展していくために知見を共有することが大切と思います。発表をご快諾下さったクライエント様に感謝です。

今年のワークショップは、ジム・ナイプ博士の「EMDRの道具箱:複雑性PTSD,解離への理論と治療」でした。オノ・ヴァンダーハートらの構造的解離理論をベースに「防衛」をどのように扱っていくかについて、わかりやすく説明して下さいました。優しく穏やかな口調と物腰がいかにも熟練のEMDRセラピストといったナイプ先生、海外にて1日ワークショップを連日されるエネルギーはとても70代とは思えませんでした。ヘネシー澄子先生、ギヨ夫妻と共に、私の年齢の重ね方のお手本となるロールモデルです。

素晴らしい道具を手に入れても、うまく使いこなせることは別次元のことです。自分の道具として手に馴染むよう精進してゆきたいと思います。